こんにちは,
youtuberは山ほどいますが,博士課程在籍や博士卒のyoutuberはかなり少ないです.
そもそも博士自体が日本に少ない かつ youtubeをやる余裕がない,というのもありますが
しかし,博士課程の数が少ない故に,横のつながりが乏しく,他の博士の人がどうやっているのか,他の分野の博士がどういうものか知る機会があまりないように,私自身思います.
その機会が少ないことで,博士での就活の流れとか,今の研究室の慣習って特殊なのかとか,申請書ってみんなどうかいてるのかとか,博士に在籍していてもわからないことが多くなりがちです.
そこで,個人的に特に参考になるyoutuberを紹介します.
Dr. クラゲさんの研究室
イソギンチャクなどの分類学をやっている方で,東大博士課程を修了し,2021年現在ポスドクをされている方です.
落語研究会に所属されていたからか,一発撮りでも話の流れがスムーズでわかりやすく,「この人は学会発表もめちゃめちゃ上手なんだろうな」と推測できます.
個人的に参考になるのは,
博士論文執筆というのは非常にメンタルに来ます.メンタルがえぐられないのは,よほど素晴らしい成果をあげているか,メンタルがめちゃめちゃ強いかです.5年間かけてきた成果をまとめて,一流の研究者(審査員)でも納得するように見せないといけないというのは,底知れぬプレッシャーです.
なので,このように堂々と,「休め!」「(ある程度)人のせいにしろ!」と言ってくれる人がいることは,非常に重要です.メンタルをやられずにやり切ることが一番大事なのですから.
そんな中で,これらの動画はかなり心の支えになりました.これから博士論文を書きたい,いずれ書く予定のある人は一度見ておくことをお勧めします.
学会発表の心得などをまとめた一連の動画です.
ちゃんとした研究室なら学会発表の指導もあると思いますが,クラゲさんの話も大変わかりやすく参考になります.
また,一流の研究者や教授の中にも発表が苦手(話を聞いてもよくわからない人)が多々います.発表すればいいだけではなく,どれだけ自分の研究が重要な意味をもつかをアピールする場でもありますので,準備は念入りにしたいものです.
いかにわかりやすく,初めて聞く人にも伝わるようにするかは,こういうyoutuberの方が日々考えているので得意な気もします.
Osaki/ゴキと大学院生の生態log
こちらはクチキゴキブリを専門に研究している大学院生です.
温和で,心地よい話し方をされる人です.話の端々にゴキブリに対する愛を感じます.
普段の研究生活についても発信をされていて,共感することが多いです.そのためか,研究仲間ができたような感覚になります(youtubeなので一方的に,ですが).
博士課程にはネガティブな情報も多くありますが,こういう,研究が好きでやっている人の動画を見ると,自分も初心に帰って「研究頑張ろう」とポジティブな気持ちになれます.
番外編:論文youtuber笹谷さん
現在大学院生ではないですが,論文紹介や,大学院生の紹介をされている方です.広く,「こういう院生もいるんだ」と知るきっかけにもなると思います.
まとめ
2名のyoutuberを紹介しましたが,どちらも登録者数1000名程度(2021年4月現在)です.ですが,大学院生,博士課程在籍者や,それを目指している人にとっては,非常に参考になる方々だと思うので,博士というニッチな分野ですが今後どんどん伸びていくのではないでしょうか(素人考えですが).
どちらの方も研究に対する熱意をひしひしと感じられます.しかも,ゴリゴリに良い成果を出している方々で,非常に尊敬します.
コメント